しんうらやす おとマルシェVol.24 田原綾子(ヴィオラ)

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昼のコンサートなら何か行けそうだったので、ネットで評判が良さそうな新国立劇場のフィレンツェの悲劇&ジャンニ・スキッキに行こうかと思ったのですが、良い席が無さそうだったので断念。他に何かないかなと検索して、この田原さんのコンサートを発見。しかもめっちゃ良いプログラムだ。場所は新浦安のJ:COM浦安音楽ホール、行ったこと無いけど、当日券を確認してあるとのことだったので、こちらに行くことに。新国行く気で新宿周辺にいたのですが、新宿から新浦安まで1時間弱。14時開演で、新宿のお気に入りの店でランチしてからでも間に合いました。意外と近いんですね、ディズニーランドとほぼ同じだもんね。


【しんうらやす おとマルシェVol.24 田原綾子(ヴィオラ)】
(2025年2月4日、J:COM浦安音楽ホール)

R.シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70
J.ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.120-1
J.ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2
 アンコール ブラームス:子守歌

田原綾子(ヴィオラ)
原嶋唯(ピアノ)


「しんうらやす おとマルシェ」というホール主催の企画なのかな? ヴィオラのリサイタルなんて、良いの選びますねえ! シューマンとブラームス、田原さん自身も話していた通り、実際の演奏時間は長くないけどブラームスのソナタ2ついっぺんにやると凄い体感が長いと。ですよね。濃いですからね。最初はシューマン、とても良かったです。丁寧に、存分に歌った演奏、もう1曲めすでに来て良かったなと思わされました。ブラームスもしっかり地に足ついた音楽で大満足。素晴らしい音色ですね。きっとまだお若いんでしょうが(知らないけど)、これからもますます楽しみになるような、良い音でございました。ピアノの原嶋さんとは長い付き合いだそうですが、息も合っていたし、ピアノもYAMAHAの音がまたよくマッチしていましたね。全体的に温かい雰囲気をずっと保っていた演奏でした。温もり、愛のある演奏をしたいと言っていた通りの演奏だったと思います。


時間を追うごとにどんどん深まっていくような感じで、ソナタ2番は極まっていました。いやあ、良かったわ……。ホールもとても良さそうでした。きれいだし、響き方も室内楽に向いていると思います。室内楽に向いているというか、変なクセのない感じで、万人受けするようなホールなんじゃないかしら。一度しか聴かずに言うのもなんだけど。演奏者だけでなくホールの方も、また聴きに行きたいなあと思いました。


浦安音楽ホールのインタビューで田原さんが「今井信子先生のお言葉を借りると、室内楽をワインに例えた時、ファーストヴァイオリンはラベル、チェロはボトル、そしてセカンドヴァイオリンとヴィオラはワインそのものだそうです」と語っているのを見て、笑っちゃいました。面白い喩えだ、ラベルは言い過ぎだろ(笑) もちろん意図はわかっていますが。内声を楽しみましょう。田原さんの弾くカルテットも聴いてみたいですね。


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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