上野 de クラシックという演奏会企画、一昨年に2回行き(弦楽四重奏とチューバ)、とても良かったので、今回もまた行けて嬉しいですね。今回はトランペットとピアノ。
【上野 de クラシック Vol.105 東川理恩(トランペット)】
(2025年4月30日、東京文化会館小ホール)
ヴァシリー・ブラント:演奏会用小品第1番 ヘ短調 Op.11
ネルーダ:トランペット協奏曲 変ホ長調より 第1楽章
クロード・ボーリング:トゥート組曲より 第5曲 「ヴェスパラル」
D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K21(ピアノ独奏)
マルセル・ビッチュ:ドメニコ・スカルラッティの主題による4つの変奏曲
〈アンコール〉
クロード・ボーリング:トゥート組曲より 第3曲 「ラグ・ポルカ」
東川理恩(トランペット)
高橋ドレミ(ピアノ)

東川さんは第22回東京音楽コンクール金管部門第1位及び聴衆賞を受賞したトランペット奏者だそうです。高橋ドレミさんは僕が応援しているピアニストの一人です、なぜなら以前僕のツイートを引用してくださったことがあるので……という理由ではないですが、素晴らしい演奏をされるピアニストさんですね!
ありがとうございます。
— 高橋ドレミ Doremi Takahashi (@si_doremi21) April 25, 2020
このようなご時世ですが、気分だけでも宇宙旅行ができますように‥! https://t.co/nX5o3bAXTu
何かコンサート行けないかなと検索し、何気なくこのコンサートのプログラムを眺めていたら、クロード・ボーリングのtoot suiteがあるじゃないか!と、これが決定打となりチケット購入。↓にリンク貼りましたが、実は2011年にボーリング(ボリング)の曲でブログ記事書いてるんです。この頃はジャック・ルーシェとかカプースチンなんかも書いたけど、こういうの特に好きだったんですよね。トゥート組曲についてはブログ書いてませんが、あの特徴的なクセのあるジャケ絵が目立つボーリングの音盤はかなり集めて聴きました。最近あんまり聴いてなかったけど。この頃はまだfc2でブログやってた頃かな、あまり日本語の記事がネット上になかったからから、ボーリングの記事は結構アクセスあったなあ。フルートにしてもトランペットにしても、実際に演奏する方にとっては案外知られたレパートリーなんですね、ボーリング作品って。
ヴァシリー・ブラントの演奏会用小品第1番でコンサート開始。いかにもトランペットのソロのための音楽ですって感じで、目立って、カッコよくて、とにかく上手いのが伝わる曲。技巧で魅せる音楽ですね、いやー、すごいわ。当たり前だけど、めちゃ上手いっすね! 続くネルーダのトランペット協奏曲はコルノ・ダ・カッチャで演奏。先生から借りてきたという楽器を使った演奏、味わい深い音色を楽しみました。東川さん、色々MCで語るんですが、なんというか、話すのも音楽するのも純粋に好きです!って伝わってきて、なんか良い雰囲気でした(笑)
いよいよクロード・ボーリングのトゥート組曲より第5曲「ヴェスパラル」、生で聴ける日が来るとは。十何年前の自分に伝えてあげたいなあ。東川さんは、トランペットはクラシックやジャズや色んな場面で活躍しますという話をして、この組曲は全部楽器が違うんですなどと解説。今度はフリューゲルホルンを持ってきて、それで演奏。良い、やっぱりフリューゲルは良いですねえ。昔から好きな楽器ですけど、柔らかな音色、春に聴くのがとても心地よい。素晴らしかったです。
スカルラッティのソナタは高橋さんのソロ。次にやる変奏曲の原曲ですということで、スカルラッティの時代の鍵盤の話などをしてから演奏。手の交差が激しいので事故らないようにと言って笑いを誘ってましたが、本当に手が忙しく交差しますね(笑) 軽やかで良い演奏でした。その後で聴く、ビッチュのスカルラッティの主題による4つの変奏曲、面白かった。ちょっと変わった曲だったわ、東川さん、そういうの好きなんでしょうね、ボーリングとかやるあたりからも察せられますが、ナイスな選曲だったと思います。
アンコールはポピュラーやるかなと予想するも、トゥート組曲のラグ・ポルカが来た、ガッツポーズしたのは会場にどのくらいいたか知りませんが、僕はよっしゃ!とガッツポーズでした。しかもめちゃくちゃ快速テンポだ、すげー!かっこいい!トランペットはやっぱりかっこいいなあ! 満足の演奏会でした。これからどんなジャンルでどんな奏者として活躍されるか、わかりませんけど、今後の活躍が楽しみですね。応援してます。

都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more