クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

  • レブレヒトのウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート」批判(前編)
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【名盤への勧誘】シューベルト 交響曲第5番 変ロ長調 D485 ペーター・シュライアー/シュターツカペレ・ドレスデン(1977年)

【名盤への勧誘】シューベルト 交響曲第5番 変ロ長調 D485 ペーター・シュライアー/シュターツカペレ・ドレスデン(1977年)

オススメの名盤はこちら。 Schubert, F.: Symphonies Nos. 5 And 8, “Unfinished” (Dresden Staatskapelle, Schreier) posted with amazlet at 19.08.20 Berlin Classics (2009-03-17) Amazon.co.jpで詳細を見る シューベルト 交響 […]
カステルヌオーヴォ=テデスコ ギター協奏曲第1番:さよならトスカーナ

カステルヌオーヴォ=テデスコ ギター協奏曲第1番:さよならトスカーナ

カステルヌオーヴォ=テデスコ ギター協奏曲第1番 ニ長調 作品99 ギター協奏曲といえば、まず挙がるのはロドリーゴのアランフェス協奏曲。では次は?となると、このマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)の協奏曲を挙げるギターファン、協奏曲ファンは多いことだろう。 イタリアのフィレンツェに生まれ、若くして活躍したユダヤ系の作曲家で、映画音楽などをはじめ多くの作品を生み出した。 193 […]
兼田敏 若人の歌:あなたが振り返るとき

兼田敏 若人の歌:あなたが振り返るとき

兼田敏 バンドのための楽章「若人の歌」 東京2020?何ですかそれ?よく知りませんが、ちょうど1年後くらいに東京オリンピックがあるそうなので、前回の東京オリンピックがあった年、1964年に出来た曲を取り上げよう。兼田敏(1935-2002)、通称カネビン(1文字しか短くなっていない)の初期の吹奏楽作品である「若人の歌」だ。 この曲は全日本吹奏楽コンクールの1964年度課題曲であり、コンクールの課題 […]
D・ゴーティエ 神々の修辞学:ラ・レトリーク・デ・デュー

D・ゴーティエ 神々の修辞学:ラ・レトリーク・デ・デュー

D・ゴーティエ 神々の修辞学 オヤマダアツシ氏が新日フィル定期のパンフに、学生の頃「マニアック合戦」と称して、友人たちとマニアックな録音を持ち寄り「これ知ってる?知らないよね」という態度で自慢げに交換し合い、知識を高めてたという文を書いており、これぞオタクと膝を打った。好奇心は偉大なる教師だと語られていた。 大体オタクは自分が知らないのが悔しいので、知ったかぶりでもなんでもしてその場をしのぎ、後で […]
メンデルスゾーン 吹奏楽のための序曲:元祖ナンバー2

メンデルスゾーン 吹奏楽のための序曲:元祖ナンバー2

メンデルスゾーン 吹奏楽のための序曲 ハ長調 作品24 指揮者クラウディオ・アバド最大の功績は何か。それはメンデルスゾーンの「吹奏楽のための序曲」をロンドン響と録音したことだ……なんて言い切っても良いくらい、評価されるべき録音だろう。 と最近、6月末に故アバドの誕生日(僕の誕生日と同じだ)が来たときに思ったのだ。ここ数年における僕個人のアバド録音のお気に入りとしては、60年代のトリノRAI響とのブ […]
国枝春恵 男声合唱のための「夫婦善哉」~「誹風柳多留」より:男声は哀しからずや江戸の歌

国枝春恵 男声合唱のための「夫婦善哉」~「誹風柳多留」より:男声は哀しからずや江戸の歌

国枝春恵 男声合唱のための「夫婦善哉」~「誹風柳多留」より 時々こうしてブログで邦人合唱作品を取り上げるのは、いわゆるクラシック音楽のファンと、合唱が好きな人との間には壁があって、なかなか交わらないと感じているからであり、少しでもお互いにお互いの魅力が伝わればいいなあと思っているからである。つまり、いわゆるクラシック音楽ファンがあまり聴かなそうな、松下耕とか信長貴富とかのことを紹介したいのだが、今 […]

歌詞置き場16

国枝春恵 男声合唱のための「夫婦善哉」~「誹風柳多留」より 1.女房の留守 すいな事かな すいな事かな 女房の留守も中ゝおつなもの 柳多留三 女房が留守だとはめをはづす也 柳多留八 女房が留守で囲いにうちを見せ 柳多留二十二 囲い、囲い、お妾さん? 女房がでると誰かを呼びあつめ 柳多留二十一 女房が留守で流しにわんだらけ 柳多留十三 女房が留守塩からで呑んで居る 柳多留十 女房の留守みそづけをつか […]
プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ第1番:墓風、鋭くなって

プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ第1番:墓風、鋭くなって

プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80 以前、と言っても10年近く前になるが、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタについて書いたときに「紅茶のおともにぴったり」というようなことを書いた。なめてるな、と思いつつも、実際じゃあ紅茶飲みながら何か聴くなら何がいいかとなるとその辺りということになるだろう。ヴァイオリン・ソナタはもちろん真剣な音楽だが、やはりBGMとしても相応しい曲が多く、よ […]
ヴォーン=ウィリアムズ チューバ協奏曲:追究のコンチェルト

ヴォーン=ウィリアムズ チューバ協奏曲:追究のコンチェルト

ヴォーン=ウィリアムズ バス・チューバと管弦楽のための協奏曲 バス・チューバのための協奏曲のパイオニアであるこの作品は、ヴォーン=ウィリアムズの最晩年の作品である。何しろ他に有名な作曲家がいないジャンルなので、ヴォーン=ウィリアムズが一番有名なのだ。一般的にはヴォーン=ウィリアムズだってそんなにメジャーどころの作曲家とは言い難いが、吹奏楽の世界でも名の知られた作曲家であることと、また曲の良さも手伝 […]
レーガー クラリネット五重奏曲:音楽よ古典に帰れ

レーガー クラリネット五重奏曲:音楽よ古典に帰れ

レーガー クラリネット五重奏曲 イ長調 作品146 さあ、今年も梅雨入りしたので、「雨の日に聴きたいクラシック」シリーズの楽曲を紹介しよう。そんなシリーズ書いたことないし、せいぜいブラームスのヴァイオリン・ソナタ「雨の歌」で触れてみたくらいだが、案外「ブラームス」と「雨」という組み合わせを好むナルシストクラシック・ファンは多いのではないか。窓の外は雨、落ち着いた部屋でブラームスのレコード流しながら […]
モソロフ 舞踏組曲:美メロ工場へようこそ

モソロフ 舞踏組曲:美メロ工場へようこそ

モソロフ 舞踏組曲 ロシア・アヴァンギャルドを代表する作曲家、交響的エピソード「鉄工場」という曲で有名なアレクサンドル・モソロフ(1900-1973)の隠れた珠玉の名曲を取り上げよう。 グリエールとミャスコフスキーに作曲を学んだモソロフは、バレエ音楽「鉄鋼」(1927)とそこから抜粋した管弦楽曲である交響的エピソード「鉄工場」(1928)で注目を浴び、その強烈な作風で一大センセーションを起こした。 […]
タネーエフ ピアノ四重奏曲:対位法もユーモア

タネーエフ ピアノ四重奏曲:対位法もユーモア

タネーエフ ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品20 ロシアの作曲家のブラームス嫌い、あるいはワーグナー嫌いは、色々資料を読むと面白い。例えばリムスキー=コルサコフはキュイら仲間たちと揃ってアンチ・ワグネリアンだったし、ストラヴィンスキーもバイロイトでワーグナー作品を貶している。チャイコフスキーも一時期ブラームスを嫌っていたし、ワーグナーの楽劇を退屈だと批判した。19世紀後半から20世紀頭にかけて活躍し […]