クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

  • レブレヒトのウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート」批判(前編)
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エル=コーリー ヴァイオリン協奏曲第1番「どこからともなく国境に」:レバノンのクラシックを聴こう

エル=コーリー ヴァイオリン協奏曲第1番「どこからともなく国境に」:レバノンのクラシックを聴こう

エル=コーリー ヴァイオリン協奏曲第1番 作品62「どこからともなく国境に」 ビシャーラ・エル=コーリー(1957-)はレバノン生まれの作曲家で、後にフランスに移住し現在も大活躍しているまさに「レバノンの英雄」である。アル=フーリーの表記もあるが、同名の政治家(レバノンの元大統領)と区別するためにエル=コーリーを用いたい。定まった日本語表記があるほど有名ではないが、ナクソスからいくつかCDが出てい […]
シュニトケ バレエ音楽「エスキース」:ゴーゴリによろしく

シュニトケ バレエ音楽「エスキース」:ゴーゴリによろしく

シュニトケ バレエ音楽「エスキース」 クリスマスイブに更新するべきロシアのバレエ音楽と言ったらあれしかないのだが、どういうわけかこうなってしまった。 アルフレート・シュニトケ(1934-1998)はソ連生まれ、ドイツ・ユダヤ系の作曲家である。あまり話題に挙げないが、実は僕の結構お気に入りの作曲家である。この人も天才の部類に入る作曲家だよなあと思いつつ、ブログで初めて取り上げるならなんだろうかと考え […]
チャイコフスキー 交響曲第4番:音楽が語るとき

チャイコフスキー 交響曲第4番:音楽が語るとき

チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調 作品36 この曲のフィナーレを初めて聴いたときは「なんてカッコいいんだ!」と大興奮した。豪華な金管の音、疾走感、クライマックスの盛り上がり……チャイコフスキーの交響曲ってこんなに素敵なのかと思い知った。多分5番よりも6番よりも(もちろん1,2,3番やマンフレッド、ジーズニよりも)先に知ったのが4番だったはずだ。 まだクラシックオタクとしては駆け出しの頃だが、 […]
ショーソン 詩曲:秋の日の ヴィオロンの ためいきの

ショーソン 詩曲:秋の日の ヴィオロンの ためいきの

ショーソン 詩曲 作品25 ヴェルレーヌの最も有名な詩である『秋の歌』の最も有名な冒頭のフレーズ、「秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」は、ショーソンの最も有名な作品である詩曲のヴァイオリンの独白にふさわしい。同時代を生きた芸術家同士(ヴェルレーヌの詩にショーソンが歌を付けた作品もある)、詩曲の方が後年の作になるが、近い世界観を持つことに異論はないだろう。 ショー […]
スラットキン カルメンズ・フーダウン:カルメン、ハリウッドへ行く

スラットキン カルメンズ・フーダウン:カルメン、ハリウッドへ行く

F・スラットキン カルメンズ・フーダウン ビゼーの「カルメン」の主題を用いた編曲作品は数多く存在する。あなたの「推しカルメン」は何ですか? もちろん「アレンジよりも元のオペラが一番!」という人が多数派だろうが、今回はアレンジの話。王道はやはりサラサーテの「カルメン幻想曲」、そしてワックスマンの「カルメン幻想曲」、この辺はヴァイオリン愛好家ならみんな大好きでしょう。 もはや「カルメン幻想曲」(カルメ […]
ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」作品13 ある程度のクラシック・ファンなら、カリンニコフの交響曲を初めて聴いたときの心のときめきを覚えているのではないだろうか。 今まで聴いてきた有名な作曲家の交響曲、モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、チャイコフスキー……そういう超メジャー曲以外にも、こんなに素敵な曲があるのかと驚き、カリンニコフの曲に惚れた人は多いだろう。おかげでプロはもちろん、アマチュアオ […]
ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌 2019年の個人的なベスト盤に挙げたいのが、Carmen Braden(カーメン・ブレーデン、定まった日本語表記はまだない)のアルバム、Songs of the Invisible Summer Stars(見えざる夏の星の歌)だ。 カーメン・ブレーデンは1985年カナダ北極圏生まれの音楽家で、自他ともに認める「ジャンル・ジャンピング・ミュージシャン」であり、フォー […]
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 ベートーヴェンはラズモフスキー・セットで弦楽四重奏曲の世界を「より大きく、より深く」拡大させた。この偉業は音楽史的にもある種のパラダイムシフトであるが、古典派ならではというか、さすがベートーヴェンというか、スケールの大きな話である。 時代はロマン派の後期、チャイコフスキーの伝統を受け継いだロシア・ロマン派音楽の最後の大物、ラフマニノフが書いたピア […]
モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 秋に聴きたい交響曲というタグがTwitterで話題に上り、ブラームスやドヴォルザークなどが順当に名を連ねるのを眺めながら、僕も少し考えてみた。最初に思い浮かんだのがクララ・シューマンのピアノ三重奏曲だった。もはや交響曲ですらない。でもこの曲の哀愁漂うメロディは肌寒くなった季節の空気にとてもよく合う。学生の頃は、iPodで聴きながら木々の色付く公園を散歩したりし […]
パルムグレン ピアノ協奏曲第2番「流れ」:知らず知らず歩いてきた

パルムグレン ピアノ協奏曲第2番「流れ」:知らず知らず歩いてきた

パルムグレン ピアノ協奏曲第2番 作品33「流れ」 「北欧のショパン」といえばグリーグのことを指すそうだが、同じく「北欧のショパン」の誉れ高いフィンランドの作曲家、セリム・パルムグレン(1878-1951)を取り上げよう。実は2011年にもブログで取り上げている。その時は管弦楽曲だった。彼のメインは300を超えるピアノ作品であり、ショパンだけなく「北欧のシューマン」の呼び名もある。 彼はまた、交響 […]
シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番「アトランティス・ソナタ」:ロマンティックあげるよ

シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番「アトランティス・ソナタ」:ロマンティックあげるよ

シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番 ロ長調 作品99「アトランティス・ソナタ」 トーマス・シュミット=コワルスキー(1949-2013)という作曲家をご存知だろうか。ドイツのオルデンブルクに生まれ、ベルリンやハノーファーでアルフレート・ケルペンらに学んだ。ケルペンも十分マニアックな作曲家だと思うが、その弟子となるといよいよ知られざる領域である。 僕が初めて彼を知ったのは10年くらい前だ […]

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