クラシック音楽の楽曲に関する話題を中心に、音楽・芸術・哲学・文学・美学などの話、聴きに行った演奏会や観に行った展覧会の感想、その他日常の諸々を含め、適当な文章を書き綴っていきます。「ボクノオンガク」というブログ名は、よくあるパソコンの音楽フォルダ名“My Music”の和訳と、小澤征爾さんの本『ボクの音楽武者修行』から。

  • レブレヒトのウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート」批判(前編)
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スラットキン カルメンズ・フーダウン:カルメン、ハリウッドへ行く

スラットキン カルメンズ・フーダウン:カルメン、ハリウッドへ行く

F・スラットキン カルメンズ・フーダウン ビゼーの「カルメン」の主題を用いた編曲作品は数多く存在する。あなたの「推しカルメン」は何ですか? もちろん「アレンジよりも元のオペラが一番!」という人が多数派だろうが、今回はアレンジの話。王道はやはりサラサーテの「カルメン幻想曲」、そしてワックスマンの「カルメン幻想曲」、この辺はヴァイオリン愛好家ならみんな大好きでしょう。 もはや「カルメン幻想曲」(カルメ […]
ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」:まだ見ぬ名曲の海へ……

ダ・モッタ 交響曲「祖国」作品13 ある程度のクラシック・ファンなら、カリンニコフの交響曲を初めて聴いたときの心のときめきを覚えているのではないだろうか。 今まで聴いてきた有名な作曲家の交響曲、モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、チャイコフスキー……そういう超メジャー曲以外にも、こんなに素敵な曲があるのかと驚き、カリンニコフの曲に惚れた人は多いだろう。おかげでプロはもちろん、アマチュアオ […]
ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌:小さくたって自分だけの光

ブレーデン 見えざる夏の星の歌 2019年の個人的なベスト盤に挙げたいのが、Carmen Braden(カーメン・ブレーデン、定まった日本語表記はまだない)のアルバム、Songs of the Invisible Summer Stars(見えざる夏の星の歌)だ。 カーメン・ブレーデンは1985年カナダ北極圏生まれの音楽家で、自他ともに認める「ジャンル・ジャンピング・ミュージシャン」であり、フォー […]
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番:ミスター・アップグレード

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30 ベートーヴェンはラズモフスキー・セットで弦楽四重奏曲の世界を「より大きく、より深く」拡大させた。この偉業は音楽史的にもある種のパラダイムシフトであるが、古典派ならではというか、さすがベートーヴェンというか、スケールの大きな話である。 時代はロマン派の後期、チャイコフスキーの伝統を受け継いだロシア・ロマン派音楽の最後の大物、ラフマニノフが書いたピア […]
モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番:秋に聴きたいカルテット

モーラン 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 秋に聴きたい交響曲というタグがTwitterで話題に上り、ブラームスやドヴォルザークなどが順当に名を連ねるのを眺めながら、僕も少し考えてみた。最初に思い浮かんだのがクララ・シューマンのピアノ三重奏曲だった。もはや交響曲ですらない。でもこの曲の哀愁漂うメロディは肌寒くなった季節の空気にとてもよく合う。学生の頃は、iPodで聴きながら木々の色付く公園を散歩したりし […]
パルムグレン ピアノ協奏曲第2番「流れ」:知らず知らず歩いてきた

パルムグレン ピアノ協奏曲第2番「流れ」:知らず知らず歩いてきた

パルムグレン ピアノ協奏曲第2番 作品33「流れ」 「北欧のショパン」といえばグリーグのことを指すそうだが、同じく「北欧のショパン」の誉れ高いフィンランドの作曲家、セリム・パルムグレン(1878-1951)を取り上げよう。実は2011年にもブログで取り上げている。その時は管弦楽曲だった。彼のメインは300を超えるピアノ作品であり、ショパンだけなく「北欧のシューマン」の呼び名もある。 彼はまた、交響 […]
シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番「アトランティス・ソナタ」:ロマンティックあげるよ

シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番「アトランティス・ソナタ」:ロマンティックあげるよ

シュミット=コワルスキー チェロ・ソナタ第3番 ロ長調 作品99「アトランティス・ソナタ」 トーマス・シュミット=コワルスキー(1949-2013)という作曲家をご存知だろうか。ドイツのオルデンブルクに生まれ、ベルリンやハノーファーでアルフレート・ケルペンらに学んだ。ケルペンも十分マニアックな作曲家だと思うが、その弟子となるといよいよ知られざる領域である。 僕が初めて彼を知ったのは10年くらい前だ […]

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グアスタビーノ 鳩のあやまち:アルゼンチン国民楽派の歌

グアスタビーノ 鳩のあやまち:アルゼンチン国民楽派の歌

グアスタビーノ 鳩のあやまち アルゼンチンの作曲家、カルロス・グアスタビーノ(1912-2000)を取り上げよう。アルゼンチンの作曲家と言えば? アストル・ピアソラが最も有名だろうか。あるいはもう少し正統なクラシック音楽ファンならヒナステラを挙げるだろう。はたまた、グラミー賞を受賞したゴリホフ、彼も昔このブログで取り上げた。意外にも、アルゼンチンの作曲家はこれで4人目となる。自分でも驚きである。 […]

歌詞置き場17

グアスタビーノ 鳩のあやまち Se equivocó la paloma Se equivocaba Por ir al norte, fue al sur Creyó que el trigo era agua Se equivocaba Creyó que el mar era el cielo Que la noche, la mañana Se equivocaba Se equivoca […]
グリンカ ヴィオラ・ソナタ ニ短調:若いくせに哀愁たっぷりで

グリンカ ヴィオラ・ソナタ ニ短調:若いくせに哀愁たっぷりで

グリンカ ヴィオラ・ソナタ ニ短調 このブログでは10年ぶりにグリンカについて取り上げる。10年前に書いたのはもちろん「ルスランとリュドミラ」序曲。そこでは自分で「ルスランとリュドミラのイメージが先行しているが、グリンカには甘美な曲もある」というようなことを書いてある。なるほど、そんなこと言えなくもないかも。ということで、せっかくなのでその甘美な曲を紹介しよう。 有名な「ルスランとリュドミラ」の作 […]
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番「熱情」: ほとばしる熱いパトスで

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番「熱情」: ほとばしる熱いパトスで

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」 ピアニストのエドウィン・フィッシャーはこの曲を「過激な主観性の表現」と言った。これ以上の言葉があろうか。グレン・グールドは駄作扱いし、ロシアの革命家レーニンは「こんなものを聴いたら革命はできない。悪人にはなれない」と大絶賛。やはり貶せば玄人らしく、褒めると素人くさいのかしら……。 ベートーヴェン中期の傑作、ソナタ「熱情」は、「月光」 […]