上野 de クラシックも久しぶり。去年の4月にトランペットの東川さんの演奏を聴いたんでした。東京文化会館が改修中なので奏楽堂で行われるんですね。文化会館と比べると、駅から歩くから面倒ですが、最近の長雨もようやく止んで、暑くも寒くもなく、上野公園をのんびり散歩して歩くのも良いものです。まあこの前日も東京都美術館に行くために同じ道歩いたんだけど……その企画展がびっくりするほど素晴らしかったのでした。
今日は「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」展を観ました。凄いわ……ここ何年か、いや、自分が今まで観てきた展覧会の中でも、本当に凄い内容でした。最後の動画泣いちゃったよ、年取ると涙脆くて😂 都民の日これ無料で良いの?(笑) 会期は10月7日まで! pic.twitter.com/5HmtGEhmKf
— ボクノオンガク (@bokunoongaku) October 1, 2026
【上野 de クラシック Vol.121 パブロ・ティティアイエフ(トロンボーン)】
(2026年10月1日、旧東京音楽学校奏楽堂)
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第2集より 第2番 ホ短調 Op.72-2
シュレック:トロンボーンとピアノのためのソナタ「大天使ガブリエルの嘆き」
サン=サーンス:ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.14より 第2楽章
プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ』より 「私のお父さん」
ビゼー:オペラ『カルメン』より 「ハバネラ」
ストラヴィンスキー:バレエ組曲『プルチネッラ』より 第8曲 メヌエット-フィナーレ
バーンスタイン:ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』より 「マリア」
グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲より 「山の魔王の宮殿にて」
ヴァレリー・マルチェンコ:トロンボーンとピアノのための組曲『ファミリー・サークル』
アンコール 山田耕筰:赤とんぼ
トロンボーン:パブロ・ティティアイエフ
ピアノ:石丸晃久

ティティアイエフさんはウクライナ生まれ、ポーランドとドイツで研鑽を学び、今は日本在住なんでしょうか。4カ国に住んだことがあるとのことで、世界の様々な音楽をここで演奏したいんだそうです。まずドヴォルザークのスラヴ舞曲、柔らかな音色で美しい。もちろんこの曲をトロンボーンで聴くのは初めて。個人的には、トロンボーンというと最近はソロならジャズ奏者ばかり聴くので、クラシックのトロンボーンをちゃんと聴くのも楽しいですね。と言いつつ先日は別のコンクール入賞者コンサートの録音を聴いたばかりですけど。
【今聴いています】ドイツのデュッセルドルフで行われたアイオロス国際管楽器コンクール2026、9月13日日の受賞者演奏をYouTube配信で視聴。ダヴィッド:トロンボーン小協奏曲、ヴォーン=ウィリアムズ:チューバ協奏曲、O.ベーメ:トランペット協奏曲。ソロはもちろんデュッセルドルフ響も👍#imakiiteiru pic.twitter.com/J8mgZv2Kmu
— ボクノオンガク (@bokunoongaku) September 27, 2026
続いてシュレックの「大天使ガブリエルの嘆き」。ティティアイエフさんの好きな曲だそうです。大天使ガブリエルの色んな声、力強い声や優しい声がある音楽ですと語っていました。上手な日本語で簡単に解説を挟んでくれます。曲調は、そうですね、ちょっと毒気のないプロコフィエフみたいな感じかしら。繊細さも迫力もあって良かったです。次はサン=サーンスのピアノ五重奏曲第2楽章、プッチーニの「私のお父さん」、ビゼーのハバネラ、3曲続けて演奏。これらは「愛の音楽」だと語っていました。でもそれぞれ違う愛。優しく美しい愛、好きな人を思う女の人の愛、自由な愛、と。どれも良かったけど、やっぱりトリオの編曲が面白くて良かったなあ。でも本当に色々な国の音楽をやってくれて楽しい。次はロシア兼イタリア、レパートリーだというストラヴィンスキーのプルチネッラのメヌエット-フィナーレ。ここでもテクニックを見せる。かっこいい。曲については昔書いたブログ記事もぜひ読んでください!
次はアメリカ、バーンスタインのマリア、どんな感じで演奏するのかなと思ったけど、なかなか端正で爽やかだった。ピアノもきっちり。あまりジャズ寄りではなくて、今日はクラシック聴きに来たんだという実感が。良いと思います。今度は北欧に行って、グリーグの「山の魔王の宮殿にて」、ティティアイエフさんが子どもの頃から一番好きだったクラシックの曲だそう。これもスゴ技だね。最後はウクライナの作曲家、ヴァレリー・マルチェンコのトロンボーンとピアノのための組曲『ファミリー・サークル』で締めくくる。トロンボーンのオリジナル作品。第1曲はFriends、タランテラとボサノバ。なかなか楽しげな音楽。第2曲Nostalgia、その名の通り懐かしい雰囲気の緩徐楽章。第3曲はCircumference、同じ伴奏の繰り返しに乗って展開するメロディ、雰囲気ちょびっとミニマル、久石譲みたいな感じも。第4曲Dance with Usはウクライナの民謡由来の音楽。堂々の演奏で素晴らしかったです。ティティアイエフさん、全て暗譜でした。すごいな。日本語も上手で解説コメントして、多分この方、めっちゃ優秀なんじゃないかしら。アンコールは赤とんぼ。山田耕筰だ、ここ奏楽堂でやるに相応しい音楽ですね。客席の有閑高齢者の方々もグッと来たことでしょう。
3年前の冬ですけど、この上野deクラシックでチューバの白井さんの演奏を聴いたのがすごく良くて、そして今回のトロンボーンも良くて、やっぱり僕は低音管楽器好きだなあと再認識。
冬のチューバに対して、秋のトロンボーンというのも、なんか個人的には良かった。中低音だとまださすがに冬って感じじゃない、かな?(笑) ともかく、ティティアイエフさんの音楽もすごく思いがあるものだというのが伝わって、良い時間を過ごせました。若い人の演奏は良いですね。まあ客席の中では、僕なんか相当若い方だと思うんですが。僕も永遠の17才である若手ブロガーとして、音楽への愛を伝えていきたいものです!
Author: funapee(Twitter)都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more







