サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス 1pm Vol.1 満ちていく彩り

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毎年行こうと思いつつ何となく逃してしまいがちなチェンバーミュージックガーデン、3年ぶりに行けました。午前はサクッと免許更新に行って、なんだか降ったり止んだりの天気の中、ダラダラと赤坂見附周辺でお茶飲んでお寿司食べて、ホールへ。猛烈に暑いというわけではないけど、湿度が高くて嫌な感じ、いかにも日本の梅雨ですって日だ。

【サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス 1pm Vol.1 満ちていく彩り】
(2026年6月8日、サントリーホール ブルーローズ)

ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 HWV 361(ヴァイオリンとハープによる)
ロータ:フルートとハープのためのソナタ(ヴァイオリンとハープによる)
クライスラー:『愛の悲しみ』/『愛の喜び』
ドビュッシー:『レントより遅く』/『夢想』
サン゠サーンス:幻想曲 イ長調 作品124
アンコール ドビュッシー:『美しき夕暮れ』

ヴァイオリン:白井圭
ハープ:吉野直子

毎回ステキなデザインですよね。
パイプオルゴールも久しぶりに聴いた。
本当は昼からお酒飲みたかったなあ。

先月も吉野さんのハープを聴けたんですが、今月は協奏曲ではなく室内楽。ラッキーだなあ。二月連続でヘンデルのハープ作品を聴けて満足。美しい音色でした。ただ、今日はヘンデルよりも他の曲の方が素晴らしく、収穫あり。ロータのフルートとハープのためのソナタを今回はヴァイオリンで演奏したのですが、これが熱演でとても良かった。ヘンデルのソナタは鍵盤パートをハープで弾く都合、やはり少し違和感というか、難しさがあるところも無くもないんですが、ロータのはハープ向きに作られているので楽器も活かされるし、ヴァイオリンの白井さんの演奏もヘンデルで温まったのかいっそうノッていて、すごく素敵でした。白井さんがトークで「フルート曲だから重音がない」と言い、吉野さんが「簡単ですか?(笑)」と、白井さんも「いやいや(笑) 別の楽器で簡単なことが逆に難しかったりします」と冗談交じりに話していました。でも吉野さんも言っていた通り、ロータのこの曲はヴァイオリンともよく合うと思います。

今度はヴァイオリン曲、クライスラーの小品。さすがウィーンを拠点に活動する白井さん、クライスラーは雰囲気抜群の演奏。ハープはこれ伴奏大変そうだなあと思いながら聴いていました。白井さんが「なんで鍵盤の曲ばっかり」と意地悪そうに突っつくと吉野さんが「少しでもレパートリーを開拓……」と困りながら答えてたのも面白かった。続くドビュッシー2曲、これが白眉、本当に良かったですね、意外なことに(?)個人的にはクライスラーよりもドビュッシーの曲の方が白井さんの今日のヴァイオリン演奏がよく合ってていたように思います。様々な国の作曲家の音楽で、まさに彩りが次から次へと現れては満ちていく、その最高点のような。そんなテーマのおかげもあるかもしれない、ドビュッシーの色彩感というか、ね。曲のおかげもあるかもしれないし、マチネという時間帯のおかげもあるかも。平日昼の、なんとも気だるい天気の日に、光が乱反射するシャンデリアのすぐ下で聴くドビュッシーの夢想……うーん、良いじゃないですか。

サン=サーンスは今回唯一の、ヴァイオリンとハープのためのオリジナル作品なだけあって、さすが互いの音もよく活きる、素晴らしい演奏でした。この曲はお二人にとって、コロナ禍で初めて無観客配信で、このサントリーホールのチェンバーミュージックガーデンでやった曲だそうで、音楽する喜びを再認識できた思い出の曲でもあるそう。そんな曲を聴かせてもらえて嬉しいですね。とてもいい時間でした。アンコールは白井さんが「もうあっという間に時間が経って、外は夕暮れ時」などという冗談をかまして一笑い取ってから、ドビュッシーの美しき夕暮れ。最後の最後まで新しい彩りで満たしてくれました。天気も微妙だし、この前日にあったアイカツのライブも都合がつかず見に行けなくて悲しい気持ちだった僕の心に、素敵な彩りを与えてくれました。鮮やかな彩りの、美しい室内楽のガーデン。看板に偽りなし!


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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