アイカツ!のCDについて語る その20

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【序文】
このブログは基本的にはクラシック音楽について語るブログだが、どうしても記しておきたいと思うに至ったものについては、ここに記録して残しておこう。つまり、アニメ「アイカツ!」の音楽はそれほどに素晴らしい音楽であることは保証したい。ポップミュージックの進化の歴史の最先端は常にアニソンなのだ。なお、前提として、僕はクラシック音楽オタクではあるがアニソンオタクでもないし、アニメオタクでもないと思っている。実はスターズから見始めたにわかなので、スターズ曲紹介記事を2017~2018年に書いてから、2020年、この無印アイカツ曲紹介を書き始めた。スターズ曲と違ってネット上でも紹介記事は多いので、内容かぶったらゴメンナサイ。あ、ネタバレ注意。


3rdシーズンの挿入歌。あかり世代の一番おいしいところ、って感じ。ジャケットはひなき&凛という珍しい組み合わせ。見てると元気になりそうな組み合わせだ。なお、CDの帯には「ワクワクがとまらない!!」と、まるで虹野ゆめを先取りするかのようなキャッチが書かれている。もちろん、MY SHOW TIME!の歌詞である。


『アイカツ!』3rdシーズン挿入歌ミニアルバム1 Joyful Dance
01:Pretty Pretty
歌:るか・もな・みき・みほ・ななせ・かな from AIKATSU☆STARS! with 大空あかり(cv:下地紫野)
作詞:渡辺なつみ 作曲・編曲:connie
02:Blooming♡Blooming
歌:るか from AIKATSU☆STARS!
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:広川恵一(MONACA)
03:MY SHOW TIME!
歌:ななせ from AIKATSU☆STARS!
作詞:秋浦智裕 作曲:鈴木ともよし 編曲:Integral Clover(agehasprings)
04:ラブリー☆ボム
歌:みほ from AIKATSU☆STARS!
作詞:tzk 作曲:山﨑佳祐 編曲:成瀬裕介(onetrap)
05:恋するみたいなキャラメリゼ
歌:えり・れみ from STAR☆ANIS
作詞:辻 純更 作曲・編曲:石濱 翔(MONACA)
06:Poppin’ Bubbles
歌:みき・もな from AIKATSU☆STARS!
作詞:AM42 作曲・編曲:ミト
07:魅惑のパーティー
歌:もな・るか from AIKATSU☆STARS!
作詞:田村歩美 作曲・編曲:NARASAKI
08:ハローニューワールド
歌:かな・るか from AIKATSU☆STARS!
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:帆足圭吾(MONACA)



Pretty Pretty
こういうのを聴くためにアイカツ見てると言っても過言ではないほど、アイドルソングらしいめっちゃプリティな曲。現代サウンドだが、音楽の内容には平成前半の女児アニメっぽさも感じる。速めのBPMで前進するビートは心を弾ませ、ピチカートやティンパニやチャイムといったクラシカルな楽器がチープな打ち込み音で、決して「壮大な美しさ」ではなく「小さくて可愛い」雰囲気を演出。ベースでさえ可愛げがある。ピアノの単音の「レーレ、レー」というシンプルなベース代わりのフレーズも重さを排した良いチョイスだ。作曲はconnie、新潟のご当地アイドルNegiccoの音楽プロデューサー。ということで126話と129話のルミナス3人ステージは実質Negiccoの3人とも言える(言えない)、新潟生まれの僕は誇らしい、オーオー俺たちの誇り新潟。なおconnie氏は「アイカツ☆ステップ!」「みつばちのキス」のスターズ曲も提供している。さて、本編では126話と129話で使用され、両ステージともめっちゃプリティ。126話のオフタイム回(超面白くて大好きな話)のコーデが白鳥の湖で揃っていることはその16で書いたが、129話のあかりがピノキオのキツネ、スミレがアリスの帽子屋、ひなきがピノキオのゼペットじいさんというコーデも素敵。ステージだとルミナス3人のイメージだけど、このCDではあかり(歌唱担当るか)、スミレ(歌唱担当もな)、ひなき(歌唱担当みき)、珠璃(歌唱担当みほ)、凛(歌唱担当ななせ)、まどか(歌唱担当かな)と総出演、それに加えて下地紫野ご本人があかりちゃんのセリフを担当。このセリフがね。萌え死ぬ。なんやねん、「もう嫌い!泣いちゃうから!」って……あかりちゃん、ごめんて。オレ、そういうの気づかなくて。今度クレープおごるからさ。だからさ、、、またその服、着て来いよ……は!妄想の世界に入り込んでしまった!危ない危ない。作詞は渡辺なつみ、さすが大御所、「ダンシング☆ベイビー」は本編未登場だったし、こっちは浮かばれたね。セリフも渡辺なつみ作かは不明だけど、歌詞全体もキラキラリンな感じでとても良い。スミレちゃんの「デリケートな気持ちを」の歌い方、やべー。もう頭がおかしくなりそう。曲も歌詞もめっちゃプリティだけど、やっぱりハートだね!あ、どっちもデス!

Negicco 2011~2017 -BEST- 2
Negicco



Blooming♡Blooming
超好き。理由は三つ。さくらちゃんが好きだから、ジャズが好きだから、そして曲が本当に素晴らしいから。さくらちゃんへの思いはその5(同じ地球のしあわせに)その11で書いており、ジャズについてはその4(Thrilling Dream)その5(右回りWonderland)その18(タルト・タタン)その19(Lovely Party Collection)、そして特にその15(Du-Du-Wa DO IT!!)で熱く書いているのでご参照ください。これらのうち2つの記事で、既に「Blooming♡Blooming」について触れており、まあそのくらい好きなんです。アイカツはスターライト学園やSHINING LINE*に代表されるように、星や光が象徴的に用いられており、星宮いちごや神崎美月のモティーフでもあるのだが、彼女らよりもやや控えめというか、「天上でキラキラ輝く」のではなく「地上で花開く」(Blooming)ことが象徴的に用いられたのが、北大路さくらと大空あかりである。この二人はスターライトクイーンになる訳で、いちごがメンターを務めたさくらと、いちごが発掘したあかりと、両者ともいわば「いちごの弟子」が出世するあたりがこのアニメの面白さでもある。ともかくアニメ本編を見てもらうしかないのだけど、星宮さんの輝く光を受けて、下積みというか努力を重ねて成長し、ついに花開いたという二人にとっての重要な曲で、非常に感慨深くもある。意味合いの大きさに負けず音楽そのものも最高で、切れ味あるジャズと、共感や感動を呼ぶJ-POPの良いとこ取り。MONACA広川恵一を称えたい。ピアノの美しい序奏が導くイントロでは「降り注いでSunshine、今わたしがBlooming Blooming」と歌われ、この曲のテーマを掲げる。あと、この曲のリフ、僕はカシオペアの代表曲ASAYAKEAを思い出す。ギターのリフが有名だが、ライブではキーボードから始めることもあり、それだとかなり近い。降り注いでサンライズってとこだね(なお僕は一度だけカシオペアのコピバンでドラムを叩いたことがあるが、ASAYAKEはやったことなくて無念)。Aメロ、半音で上下するピアノ伴奏は開花を待ちきれない蕾のよう。Bメロのドラムも洒落ている。絶妙なコンピング、これ打ち込みなのか。すごいなあ。ベースもいい味出している。サビのホーンセクションも爽やか。音楽に華やかな春の彩りを添える。完璧だ。他にもヴィブラフォンも入ったりしてジャズの雰囲気を出しつつ、感動的なメロディーの歌物として成立している。間奏のジャズ・セッションはアイカツ楽曲随一のセンスの良さなので、ジャズ好きにはぜひ聴いてもらいたい。さて、このCDはあかりちゃん(歌唱担当るか)バージョンで、実はさくらちゃん(歌唱担当えり)バージョンはshortしか存在しない。ぜひフルで出してほしい。あまりブログでLIVE盤の話をしてこなかったけど今回はさせてください、2016年のアイカツ!ミュージックフェスタでの、るか&えりの共演フルバージョンという奇跡の映像が存在するので。これはファン必携。間奏のドラムソロで交互に踊る二人、これ生バンドだったら4倍の尺でやりたいね。あとは、最後に2020年3月のTwitterを貼っておこうかな。このツイートのツリーを見ると、次ツイで「この調子だとBlooming Blooming、あかジェネ曲はいつ書けるのか」と言っている。この頃はまだその1だったんだわ。2年半後、無事に書けた。良かった良かった。

SUPER FLIGHT
Casiopea CASIOPEA

アイカツ! ミュージックフェスタ COMPLETE LIVE BD-BOX [Blu-ray]
STAR☆ANIS (出演), AIKATSU☆STARS (出演)



MY SHOW TIME!
みんな大好き踊るイナズマ、黒沢凛(歌唱担当ななせ)の持ち歌。この曲に関しては編曲のIntegral Cloverが元ネタを明かしていて、D-TrainのYou’re The One For MeやMichael JacksonのSmooth Criminal等のエレクトロ・ファンクを参考に作ったそう。シンセソロはZAPPを意識したがヴォコーダーが無かったとも語っている。このシンセソロはかっこいいのでヴォコーダーじゃなくて良かったわ、あの音は一気に時代を感じさせるからな……まああったらマジで使ってたんか、って話だけど。エレクトロ・ファンクの香りはあるけど、今風のダンサブルなポップスの香りも強く、80年代風味はほんのり程度。むしろ凛ちゃんの振り(最初の構え)の方がスムーズ・クリミナルっぽいし、ぜひ凛ちゃんにはスーツとハットで踊って欲しいが(愛弓ちゃんとコラボっても良いよ)、それはともかく、凛ちゃんのドレスも近未来感あるので、あまりオールドスクールな音楽は似合わない。その点、この曲は程よくファンクっぽく、程よくマイケルっぽく、でも古くはない感じでちょうどよく格好良く、ちょうどよく可愛い。何より、凛ちゃんのステージは照明が見もの。立ち姿だけで興奮させる。僕の胸のBPMも高鳴る!

BAD
マイケル・ジャクソン



ラブリー☆ボム
アイカツ界のGTKことグレートティーチャー紅林の持ち歌で、109話の劇中劇「アイカツ先生」で使われた。この109話、インパクトありすぎる紅林珠璃(僕のあかり世代の推し)の初登場回にして、彼女の課題解決というシリアスな話とアイカツ名物の意味不明なコメディの両方を含んだ、とても30分とは思えない濃い内容なので、ぜひ見ていただきたい。曲の方はというと、作詞tzk、作曲山﨑佳祐、編曲成瀬裕介というonetrapチームの制作、一聴してすぐわかる、キューティーハニーのオマージュ。それも倖田來未の方ね。ベースがかっこいい。歌詞も「お待ちなさいイマドキの クールなコは 当然 当然」というのは「この頃はやりの女の子」を意識しているのだろう。しかしそこはアイカツ、お尻の小さな女の子とかプクッとボインの女の子とかセクハラまがいのことは死んでも言わず、「お勉強もスポーツもできちゃう」のだから、なんと健全で教育に良いアニメなんでしょう! 「こっそり流し目しちゃう オンナのコだもん」もアタックNo.1の「だけど涙がでちゃう女の子だもん」を意識しているのだろうか。熱血アニメということで。歌詞も音楽も色々オマージュしてそうな気はする。アニメではステージで使われていないので、映像だとMVしかないのだけど、このMVが面白い。しれっとえびポンがいるのもウケる。歌唱担当はみほ、みほのアイカツ歌唱担当としての最初に歌った曲だそうです。

キューティーハニー BEST~2000-2020~ ver.
倖田 來未



恋するみたいなキャラメリゼ
栗栖ここね(歌唱担当えり)と藤原みやび(歌唱担当れみ)の持ち歌。もうね、異常に可愛いよね。二人ともかわいいよなー、絶対にこの曲が似合うここねと、絶対にミスマッチなみやびと、その二人の組み合わせがね、最高だよね。なんとなく渋谷系のイメージだけど、よく聴くとしっかりバンドサウンドしてて、特にベースが時に変態的に動くのが実にいい。アニソンっぽい。というか、こういう曲は、僕は歌詞の内容も相まって、あの伝説的ロックバンド、放課後ティータイムの「ときめきシュガー」や「いちごパフェが止まらない」や「Honey sweet tea time」を思い出した。いや、今久しぶりに聴いてみたけど、全然似てないわ。だってHTTに渋谷系の要素ないもんね。でもタイトルだけなら「恋するみたいなキャラメリゼ」って澪ちゃんが書きそうじゃん。はい、アイカツの話に戻りましょう。この曲は開始音がまず良い。この1音が出す期待感。さすが石濱翔。スキャットやコーラスの可愛さもたまらないね。そしてサビに入る前の「それは」でノックアウト。ずるいなあ、こういうのきっちり入れてくる。ヘッドホンで聴こうね。さっき聴いたばかりだからだけど、2番Aメロの歌詞とか雰囲気はやっぱりHoney sweet tea time感あるわ。紬ちゃん曲ね。お上品なこと。洋菓子を頂きながら聴きたいですわ、ほほほ。なお石濱さん自身はDメロがお気に入りと言っているようで、確かにここ、非常に石濱翔っぽい。「アコガレカスタマイズ☆」っぽさがある。新発見ミクスチャー、のとこね。以前もツイートを貼ったけど、僕が勝手に石濱翔フレーズと呼んでいる音形のうち、この曲のサビの入り(「それは」のとこ)も3音が該当する。3音だけで言ってるので、当然こじつけなのは自分でもわかっている。でも、神戸と京都の二人のアイドルの「恋するみたいなキャラメリゼ」のメロディが、SHINING LINE*やKIRA☆Power、ダイヤモンドハッピー、MY STARWAYといった錚々たる楽曲のメロディに少しお近づきになる感じ……これ、「みやびちゃんがスターライトの制服着ました」みたいな感覚で、なんか嬉しくない?

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)
放課後ティータイム



Poppin’ Bubbles
作曲がミトとあるのでクラムボンのミトかなと思ったら、クラムボンのミトだった。サウンドは違うけどメロディとかはクラムボンっぽさがある、かな。クラムボンでバブルと言われるとかぷかぷ笑ってしまいそうになるが、曲のテーマは「やまなし」ではなく「人魚姫」。この曲は本編120話と132話で用いられ、ステージを見るのが楽しい。120話はバレンタイン回、恋の歌がぴったり。アンデルセンの熱く切ない恋の物語をテーマにした音楽に、コーデはバブルスマーメードコーデとオーシャンヘクスコーデの美しいドレス、そして海の中の世界という舞台で歌い踊るひなき&珠璃。物語、音楽、衣装、舞台がすべて一体になった総合芸術。まるでミュージカルやオペラの一場面のようだ。水中を思わせる透明感あるエレピ音色に溺れそうなサウンドの中を、ベースがバチバチとスラップして泳ぎ回る、ちょっと不思議なバランスが異空間っぽい。しかしこのAメロはクセになるなあ。文章で説明できるかな……イントロから転調して、BmとDのレラティブなAメロの中で、「気持ちの欠片」の部分、「気持ちの」の旋律(ミ♯ミ♯ファ♯ソ♯)と借用和音(C#)からの「欠片」(F#m7)と、やたらとエモい瞬間があって、好き……ホントにここ一瞬だけ胸がキュッとするよね。すぐに元のBm(D)に戻ってきちゃうし、試しに「気持ちの」の部分のメロディ削って、C#をDにして弾いてみるととても「穏やか」になる。が、その穏やかじゃないとこが良いんですよ。あくまでコードで語るとこういう感じ(間違ってるかも)で、メロディに依存した話だとは思うけど。コードといえば、サビ前半でずっとルートB♭続けるのも良いね、こういうのも好き。これは落ちサビでも効いて、なんというか、広がりを感じる。海だしね。ただまあ、何よりメロディが綺麗で素敵な曲だ。132話はひなきと珠璃のユニット「情熱ハラペーニョ」結成の回、僕の推し珠璃ちゃんの奇行にもいっそう磨きがかかって爆笑必至、同時にひなきちゃんがいかにマトモで優しい人かよくわかる、楽しい話。この二人のユニット結成の「想い人は近くにいました」的な展開、僕としては自分の結婚がそういう感じだったので、妙に歓迎してしまう。そういうの好き。あとはサビの歌詞が良いね。「輝いて のぼる泡に思いを込めた あなたにね 届く頃には弾けるんだよ」も、120話の方だとバレンタインだから、思いが泡になって上り、届く前に「泡が弾けてしまう」ように感じるけど、132話の情ハラ結成後だと、泡が相手に届いた瞬間にその「思いが弾けた」ように感じられる。続く「輝いて のぼる泡を見送る私は あなたにね あなたに会えるときを待っているから」も、海の底で悶々と恋心を膨らませ、いつか会える日を期待するウブな恋愛と解釈するのが普通だけど、情ハラを知っていれば「ああ、ベストパートナーに出会えたんだね」と、ハッピーエンドを想起しながら聴ける。色々妄想して聴いて楽しみましょう。このCDはデータカードダス版のひなき(歌唱担当みき)&スミレ(歌唱担当もな)Ver.を収録。ベスト盤にはひなき&珠璃(歌唱担当みほ)Ver.を収録。余談だが、アイカツプラネットの主人公を演じた伊達花彩ちゃんが所属するアイドルユニット「いぎなり東北産」にはBUBBLE POPPINという曲がある。

best
クラムボン

No Make
いぎなり東北産



魅惑のパーティー
Signalize!タルト・タタンに続き三度登場のNARASAKI提供曲。ある意味、一番ぽいっちゃぽい。非常に凝った編曲で、ここで逐一挙げていられないけど、とにかく凄いので聴いてください。アニメではステージではなく、122話の劇中劇「ヴァンパイア・ミステリー」で用いられた。ヴァンパイア(・アイドル)との戦闘(なのか?)シーンで流れるのに相応しい、不気味ながらも疾走感ある音楽。これはデータカードダスのMVを元にアニメの話を作ったらしい。MVは怪しい森の中の洋館でパーティーする、というもの。夢オチ。何はともあれ、この122話は面白すぎるので見ていただきたい。音楽も森を彷徨うようなワルツから始まり、不協和音で攻めるロック。メロディも調子外れの異世界風で面白い。Bメロのギターが熱くてたまらん。ゴシック風ではあるが、ゴリゴリなロック成分も多めに入っている。これを可愛い声の女の子が歌うのが良い。スミレ(歌唱担当もな)の甘く可愛らしい歌声と、あかり(歌唱担当るか)のどこかあっけらかんとした明るい歌声が、この暗い曲調とミスマッチ。そういうストレンジさも含めて、独自の世界観を成している。こういうのが好きな方はゴシック風ロックだけでなく、ぜひNARASAKIの本業(?)、COALTAR OF THE DEEPERSを聴いてください。

YUKARI TELEPATH
COALTAR OF THE DEEPERS



ハローニューワールド
天羽まどかの持ち歌。至極真っ当なスイングジャズの趣き、音の厚みとマスタリングでアニソンに仕立てたという感じ。作曲はMONACA帆足さん。音の厚みはスキャット風のコーラス(パパパラ言ってるやつ)が担っている。かわいい。メロディもハモる箇所が多く、厚みを足している。まどかちゃんと言えば、愛されぶりっ子毒舌妹キャラで、もっとキャピキャピした曲が来るかと思っていたら、案外落ち着いた曲で意外だった。まあでも、実際まどかちゃんって強メンタルっぽいしね、普通に落ち着いてるよね、裏でものすごいダウナーになるときがたまにある、みたいな(偏見です)。曲も可愛らしさもありつつ大人っぽいのが、とっても合ってると思います! 2番Aメロでブレイクするんだけど、ブレイク明けるときにジャーンって豪華に入らずヌルっと入ってくるあたり、アダルトなジャズを感じる。歌はまどか(歌唱担当かな)、あかり(歌唱担当るか)で可愛い布陣。当然まどか担当はAIKATSU☆STARS!ならかなしかいないだろ、とは思うも、もっと声が高いイメージ。再録したら絶対もっと近づけて歌ってくれるはず。ともあれ、まどかちゃんにはぜひ、ビッグバンドを引き連れてショウ・タイムしていただきたいですね。ディズニーシーのビッグ・バンド・ビートっぽいやつ。あとはカウント・ベイシー・オーケストラと「パリの四月」(April In Paris)を歌ってほしいね。歌詞も良いしね、まどかちゃんに合ってるよ。エラ・フィッツジェラルドみたいに、クリスマス・ライブでは最後にジングルベル入れるのよ、ふふふ……それはフィッツジェラルドの音盤で聴けるけど、カウント・ベイシーのアルバムのように、最後に「ワンモアタイム!」って言ってほしいですよね。バンドのおっさん(注:カウント・ベイシー本人です)の野太い声じゃなくて、そこは当然まどかちゃんに、超絶かわいく「ワン・モア・ターイム!」とか「レッツ・トライ、ワン・モア・ワーンス!」って言われたらさ、そんなのもう、男なら何度でもやってやるってもんよ!クソ!(机を叩きながら)どうしたらまどかちゃんに「もう1回!」って言ってもらえる人生を送れるんだ!どうしたら、うう……とりあえずまどかちゃんとカラオケで歌うとき用に、フィッツジェラルドとアームストロングのバージョンを練習しておこう。

エイプリル・イン・パリ(SHM-CD)
カウント・ベイシー

Ella & Louis -Digi-
エラ・フィッツジェラルド ルイ・アームストロング


アイカツ!のCDについて語る その1(2020年3月17日)
アイカツ!のCDについて語る その2(2020年7月14日)
アイカツ!のCDについて語る その3(2020年8月11日)
アイカツ!のCDについて語る その4(2020年11月30日)
アイカツ!のCDについて語る その5(2020年12月22日)
アイカツ!のCDについて語る その6(2021年1月29日)
アイカツ!のCDについて語る その7(2021年3月15日)
アイカツ!のCDについて語る その8(2021年5月24日)
アイカツ!のCDについて語る その9(2021年8月5日)
アイカツ!のCDについて語る その10(2021年11月15日)
アイカツ!のCDについて語る その11(2022年3月15日)
アイカツ!のCDについて語る その12(2022年4月27日)
アイカツ!のCDについて語る その13(2022年5月26日)
アイカツ!のCDについて語る その14(2022年6月30日)
アイカツ!のCDについて語る その15(2022年7月8日)
アイカツ!のCDについて語る その16(2022年7月27日)
アイカツ!のCDについて語る その17(2022年8月7日)
アイカツ!のCDについて語る その18(2022年8月27日)
アイカツ!のCDについて語る その19(2022年9月17日)
アイカツ!のCDについて語る その20(2022年9月28日)
アイカツ!のCDについて語る その21(2022年11月26日)
アイカツ!のCDについて語る その22(2023年2月12日)
アイカツ!のCDについて語る その23(2023年2月16日)
アイカツ!のCDについて語る その24(2023年2月18日)

Joyful Dance
AIKATSU☆STARS!


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Author: funapee(Twitter)
都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more

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