
気づけばオケカツも4回目、無観客入れたら5回目、最初が2019年だから7年で5回、なかなかすごいことだ。オーケストラのための作品はクラシックを中心に無数にあるが、7年で5回も演奏されないものだって果てしない数があるわけで。オケカツは愛されているなあ!
これを読む方はおそらく、僕がクラシック音楽オタクとアイカツのフアンを兼任する変わった人だとわかってらっしゃると思うけども、過去のオケカツ感想記事を見ていただければわかる通り、面倒なことグチグチ言うタイプなので、そういうの嫌な人は読まないでくださいね。それはそれとして、とても良い充実した演奏会だったのは本当です。間違いなく、素晴らしい音楽の時間でした。
Twitterの方でも書いたように、クラシック音楽フアン的には今回のオケカツのお楽しみポイントとしては「すみだトリフォニーホールで初開催」というのもある。本当はスターズを祝うのであればオペラシティでやってほしかったのだけど(理由は仙台オケカツの感想記事を参照してください)、オペラシティのホールはちょうど今改修中なんですよね。そこで、すみトリ。理由は色々あるんでしょうが、すみトリのパイプオルガンはね、上にデカデカと星が付いているんですよね。ツィンベルシュテルン、たまたま今年1月はすみトリのオルガンコンサートに行けて、あの星が音を鳴らしながら回転するのを見れました。ホールを見守るような大きな星の下でスターライト学園や四ツ星学園の音楽が聴けるなんて、最高ですよね!
今回のオケカツ、クラシック音楽フアン的にはすみだトリフォニーホールで初開催なのも楽しみ。このホールはパイプオルガンの上に大きな星があり(ツィンベルシュテルン)、この星の下でスターライト学園や四ツ星学園の音楽を聴けるの、熱くない?⭐️
— ボクノオンガク (@bokunoongaku) April 29, 2026
これ回転しながら音鳴るんだけど、当日はどうかな(笑) https://t.co/i06NdxmeQs pic.twitter.com/RYMtFiiIrA
なぜ東響さんの本拠地であるミューザ川崎じゃないのかもわからないけども、新日本フィルの本拠地であるすみだトリフォニーホールで東響さんが演奏するのも、そう多い機会ではないので、なかなかカリエンテ、つまり熱い。言うなればルミナスがドリアカでライブするとか、S4がヴィーナスアークで歌うとか、他流試合的な趣きもある。まあそんな妄想して今回のオケカツを楽しむのは僕くらいしかいなそうだけど……幸運なことに、一昨日はミューザ川崎で東響さんのモーツァルトを聴くことができました。ニキティン氏もいつかオケカツにウェルカム!
【「アイカツ!シリーズ」オーケストラコンサート『オケカツ!』2026 -Anniversary Baton-昼公演】
(2026年5月4日、すみだトリフォニーホール)
- 芸能人はカードが命
- Du-Du-Wa DO IT!!
- 『アイカツ!』BGMメドレー(あかりGeneration Ver.)
・「はじまりの予感」
・「あかり、オオゾラッコーン、行きまーす!」
・「アイカツダッシュ!」
・「わたしたちのアイカツ!」 - Passion flower
歌唱:天音みほ - いばらの女王
- ロンリー・グラヴィティ
- チュチュ・バレリーナ
- START DASH SENSATION
歌唱:遠藤瑠香 - Lovely Party Collection
歌唱:遠藤瑠香、藤城リエ、未来みき、天音みほ、星咲花那、松岡ななせ、堀越せな - SHINING ROAD
- 1, 2, Sing for You!
歌唱:藤城リエ - POPCORN DREAMING♪
- 裸足のルネサンス
- Bon Bon Voyage!
- Dreaming bird
- Summer Tears Diary
歌唱:天音みほ、星咲花那 - The only sun light
歌唱:相沢梨紗 - Message of a Rainbow
歌唱:堀越せな、松岡ななせ - STARDOM!
- episode Solo
アンコール
TRAVEL RIBBON
MUSIC of DREAM!!!
歌唱:堀越せな、藤城リエ、未来みき、星咲花那、松岡ななせ
[指揮]水戸博之
[演奏]東京交響楽団



思いがけず早く家を出れて、秋葉原でちょっとグッズを購入。暑い日だったな。「今日も最高気温更新中、オケカツアカデミー」などと歌いながら錦糸町へ。仙台のときのようにオケカツ前にはかえで寿司だ!と、寿司食べてスタバでダラダラして余裕ぶっこいてホールに向かったら、パンフ購入列がえぐいことになっている。回線不具合でレジが止まり、購入列も止まっていたようだ。スタッフさんが支払いは現金のみですと案内している。階段を上がって下がってグルっとして、パンフを買って席に着いたら14時27分。ギリギリ(笑) ということで、開演前にパンフで演目順は確認できず、ちょっとしたサプライズ感を楽しみました。パンフ3,000円って、ベルリン・フィルの来日並。中身は確かに豪華だけどね。もう少し懐に優しい方が良いんでないか。それにしても、ベルリン・フィルでもウィーン・フィルでも、来日公演の会場で販売されるパンフにあんなに行列になった試しがないので、フアンの熱量なのか、あるいはやはり決済方法の不具合が大きかったのかな?
でも多分、スタッフさんが上手く捌いて皆さん無事に開演に間に合ったのではないかしら。席は1階席下手側前方、いやー、歌手が近くてワクワクが止まらないっすね、カツパラは後方だったので、今回はラキラキキラキララッキー席でした。芸能人はカードが命で開幕、これこれ! 水戸さんが一番振りにくいと言っていた曲、でももうオケもお手の物でしょう。続いてDu-Du-Wa、これはなかなか、色彩豊かな音色で愉快な演奏だったけども……オケカツはほとんどの曲が穴沢さん編曲で、Du-Du-Waだけ兼崎順一さん、Passion flowerだけ仙台フィルの鈴木雄大さんの編曲。Du-Du-Waという個性の強い楽曲をどうアレンジするかで、穴沢さんとはまた違ったアプローチをということで兼崎さんに依頼したのだろうが、個人的には、うーん、って感じ。これは編曲というか、演奏のせいもあるかもだけど……Du-Du-Waに限らずどの曲においても徹頭徹尾クラシック音楽的なスネアドラムで、ジャズのアクセントが皆無だったせいもあり、ジャズっぽさが薄い。けど、演奏はそりゃクラシックのオケと指揮者なんだからそうなって然るべきである。つまりどんな編曲にしたって、自然と表現はクラシック音楽側に偏るのであって、ジャズのイディオムやイントネーションのほぼ無いスタイルの演奏に、あのとにかく頭で打ちまくるティンパニのゴリゴリなダウンビートは、聴いていて正直きつい。ジャズのビッグバンドが演奏すればまた違っていただろう。でも今回はジャズカツじゃなくてオケカツだからね。原曲のスウィング感とオーケストラのメリットを活かしてシンフォニック・ジャズに寄せたいのか、ジャズ味を削ってオン、オン、オンを強調したコンサート風序曲のようにしたいのか、よくわからないアレンジで聴きながら脳内に「?」が浮かぶ。まあまあ、もともとあのOP映像だって脳内クエスチョンマーク案件なんだから、そういう意味では合ってるのかもしれないけど。アイカツ楽曲の中でも特にアクの強い曲だもんな。そんなことを思いながらも、愛して楽しめるだけの気持ちは持っているのだけどね、もうこれだけ長く推していると情があるんでね……でも思ったことは正直に書くというのがモットーなので、書く。続くあかジェネ版劇伴メドレー、これはすごく良かった。当たり前だけどこういうのは滅法合うんだわ。オケもやりやすそうで、伸びやかな音、すごく楽しかった。選曲が良いよね、あかりオオゾラッコーン行きますはナイスチョイスですね。
天音みほさん(以下敬称略)登場でPassion flower、まずパレードコーデなのがカリエンテである。やばいやばい。他の人もそうだけど、パレードコーデ、良いっすよね……なんだかんだやっぱこれなんすよ。可愛すぎる! あとステージがめちゃ近い。みほのお美しい姿、心臓が止まりそうだ。あ、僕あかジェネでは珠璃推しなんです。この曲はカツパラLIVEのトリコロールも良かったけど、やっぱ本家本元、生音生演奏、最高過ぎるね! これはオケも盛り上がるし面白いアレンジだし、とても良かった! 続くいばらの女王、好きな曲。仙台はパイプオルガン無かったけど、今回はガンガンいけますね、良い演奏でした。今考えると、この曲の終わり方、すごく良いよね。「私いばらの女王」の直前でゲネラルパウゼしてパイプオルガン、からのチェンバロ(チェレスタだっけ?)、幻想というか、夢幻的で良い。儚さがある。これ昔、穴沢さんが「スミレちゃんをクイーンに」みたいなこと書いてて僕はいやいやそりゃねーだろと思ったんですけど(詳しくは2nd10th感想とその23を見てね)、逆に「クイーンの夢、儚く」みたいな幕切れに感じる。趣きがあって非常によろしい。ぜひこれはいつか、歌ありでお願いします!
新曲ロンリーグラヴィティ、これは何だ一体、どんな編曲なんだ。パイプオルガン入れまくり、パンフで穴沢さんはそういう依頼だったと書いているし、果たしてパイプオルガンは宇宙的であるか否か。個々人のセンスだな(笑) 僕はなんか、わかるようでよくわからんかった。でも意欲的なアレンジですごく良いと思う、アイカツはやっぱどんどん挑戦していかないとね! そしてオルガンソロのチュチュバレはバッハの小フーガト短調を冒頭に入れる演出。パイプオルガンってこの曲の音なんですよ、というガイドのためだそうだが、実際にアイカツ曲はショパンの引用やバッハの引用から始まる曲もあるし、そういう意味ではさほど不自然ではない。まあでも、いっそやるならテーマをサビで重ねてポリフォニックにしても良かったけどね、上手く重なるし。フーガにしたら面白いじゃない! バッハ・イントロならフレンズ10周年では「導かれて」をオルガンでできるなあ、でもやっぱオケが良いかなこの曲は。
遠藤瑠香さん(以下敬称略)登場、SDS、いやあ、めちゃ良かったです。ベスト・オブ・ベストですね。仙台では存外にたっぷりめなテンポだったと思う、今回は結構ノリ良かったよね? テンポ速く感じたけど、どうかな、僕が初聴じゃないからかもだけど。オケ編曲の魅力と、原曲の良さがちょうどうまく出た演奏に大満足。るかの歌もパフォーマンスも最高でした。続けて、歌唱担当がいっぱい出てきて(もう敬称略でお願いします)、Lovely Party Collection、ギャー!服部ユウがいる!ヤバい! 僕は下手側だったのでまどちゃん、というかかなが近くてドキドキ。やっぱパレードコーデなんすよ、マジで超良いよね。あかジェネのアニバーサリーのラストに相応しい豪華なステージ。ブラヴォーブラヴォー!
休憩挟んで、後半はスターズの音楽。アニバーサリーのバトンが、水戸さんのバトンを通して受け渡されるということですね。バトンは英語、タクトはドイツ語由来。今日はタクトじゃなくてバトンを振ってくださるということで。であればなおさら、ガーシュウィンみたいなDu-Du-Waが聴きたかったんですけど(笑) SHINING ROADで後半開始。これが一番いい。僕はスターズからアイカツ沼にハマった人なので……本当にサビ(って言うのか?)の弦楽、美しいメロディ。感動する。本日一番の鳥肌。りえ嬢の1, 2, Sing for You!も聴けて嬉しかった。ロックフェスでは夜しかやらなかったみたいで。カッティングをコンサートバスドラムとスネアでやるオケカツ仕草はさすがに苦笑、でもなんか、今回全体的にバスドラの音すごいタイトじゃなかった。聴く位置のおかげか? わからんけど。意地でもドラムセット置かないのがオケカツの美学なのであれば、とことん引き締まったバスドラムは求められてしまうよね。
POPCORN DREAMING♪、スターズやるなら欠かせない、映画もまたやるし、良いねえ! これもまあ、なんか編曲しづらいんだろうなとは思うも、聴いていてとても楽しかったです。そして来ました、オケカツ名物、裸足のルネサンス、はい大満足。田尻さんの美しいヴァイオリンソロ、堪能しました。ニキティンウェルカムとか言ったけど、もはや田尻さんあってのオケカツなんじゃないすか、最初はコンマス水谷さんだったと思うけど、田尻さんも初回から乗ってますよね。これからもよろしくお願いします。そして最も斬新なアレンジだったボンボヤ、面白いじゃない! 何しろオリジナル音源のものとしては、最近デミカツのあの胸を打つLiveがありましたからね、風変わりなのがかえって良いものです。最初はハープとフルート、さながらビゼーのアルルの女のメヌエットである。地中海をクルージングしているような、というディレクションあっての編曲だそうで、ぴったりですね。これは名編曲と言えよう、オケカツならではの楽しみ。最高でした。そしてオケも熱演のDreaming birdを経て、みほ&かなのSummer Tears Diary、いやあ、良かった、本当に良かった。オケも結構凝ってて、歌は入りづらそうな感じはあったけど、でもその攻めた演奏と緊張感がこの曲にはよくマッチして、素晴らしい音楽の良い時間だった。珠璃のみほと夜空のみほの違いも伝わる、たおやかな姉の歌も良かったし、かなの歌はすごかったね、私が誰よりオケカツに出てるのよ的な、オケカツクイーンの自信みなぎる様はさながら真昼である。歌もちょっとためたりしてライブ感あり、そんなたっぷり表現する余裕すらある。そして美しいハーモニー。全て良かった。ありがとう香澄姉妹、ありがとうアイカツスターズ!、ありがとうオケカツ!
その余韻もほどほどに、りさ登場、エルザ様のThe only sun light、強い。圧巻。飛び抜けてるね。さっきまで貴女、地中海でのんびりクルージングしてたんじゃないすか、出番でスイッチ入ったら貴女こそパーフェクトですね、いやあ、すごいすごい。大満足。
そして僕の大好きな歌、Message of a Rainbow、これが聴けて本当に嬉しい。これこそオケはBDとSDでマーチング風にやってほしかったんだけど、まあいいやそれは、ゆめ小春のデュエットが聴ければ至上の喜びですよ。今回会場に小さいお友達がいたかどうかわからないけども、まるで歌のお姉さんのような二人、かわいい、これがアイカツだったな、僕も心を女児にして楽しみました。そしてこれももはや定番のSTARDOM!、良い感じに締めくくりに向かう。最後はepisode Solo、これがまさかのオクテット、というか弦楽四重奏を倍でやるアレンジ。良いねえ!これはあれだ、僕が前回の感想記事で「弦楽四重奏編曲やりませんか」って書いたから実質僕の手柄ですね……と、冗談はさておき、途中にはドビュッシーやラヴェルの弦楽四重奏曲に似たフレーズなんかも入れてくれるサービス精神、ありがとう穴沢さん、味わい深い編曲に、美しいアンサンブルの素晴らしい演奏、とても素敵でした。
最後の曲があまりに突飛な雰囲気だったため、客席ではこれがマジでラストなのか?的な感じの空気になり、カーテンコールが途切れるという面白ハプニングも込みで、良かったんじゃないかしら(笑) アンコールはTRAVEL RIBBON、新たな旅立ちでスターズに繋ぐ。いいじゃないか。そしてスターズの5人が歌うMUSIC of DREAM!!!、良い終わりですね。それこそ10年くらい前から、僕はブログでスターズの曲紹介記事を書き始めたわけだけども、結構せなの歌にああだこうだ言ってるので、僕多分スターズのフアンから嫌われていると思うんだが、それにしても今日のせなの、ゆめの、センター感は半端なかった。こんなにしっとり、地味深くこの曲の出だしを歌われたら、感服するしかないですよ。せな初のオケカツ歌唱で、この曲を誰よりも一番熱唱するの、ゆめちゃんだよなあ、マジで。めちゃ良かった。
夜公演に行けないのがとても悔しい、それだけ素晴らしい演奏会でした。スタートライン!も聴きたかったけど、アニマルカーニバルだよ。うおお!聴きたかった! 僕は二階堂ゆず推しなんです。もうずっと、二階堂ゆずと人生を共にしながら生きているので。あと、みきの活躍が昼公演だけだと少なくて、昼は借りてきた猫(あこにゃんこか!)みたいな感じだったし、ゆずあこのアニマル見たかったなあ。またやってください! スターズの10周年記念アニバーサリーがまさにここから始まる、しっかりバトンを受け取れたんじゃないでしょうか。テーマ的にも良い内容の演奏会だったと思います。
欲を言えば今度は、テンポ超高速のオーケストラアレンジ曲も聴きたいなあ。オケ編するにあたり、基本はテンポ落としたアレンジが多いので。もちろんそうする理由はわかるけども、別にオケは速いテンポだとできないなんてことないしね。高速で爆演、超絶技巧で大熱狂の音楽を期待します。東響さんならどんな難題でもバシッと決めてくれますよ、次のオケカツも楽しみにしています!!
家に帰ったら、下の子がSnow Manの動画見てキャッキャしてた。この曲がどう、あのソロの曲が良いとか何とか。血は争えないねえ……(笑)
Author: funapee(Twitter)都内在住のクラシック音楽ファンです。コーヒーとお酒が好きな二児の父。趣味は音源収集とコンサートに行くこと、ときどきピアノ、シンセサイザー、ドラム演奏、作曲・編曲など。詳しくは→more






